今回は震源断面図を描いてみよう。
ちょっと難しいです。
目標
今回は簡単な東西の震源断面図を描いてみます。
具体的には、地図内で発生した全ての地震を断面図に描きます。
(たとえば、任意の線を引いて地震を絞る…とかはしません。次にやります。)
方針
- 震源データを用意する
- 震源分布図を描く
- 震源断面図を描く
震源データを用意する
今回は2019年に四国沖で発生した地震を使用する。
具体的には、
ここらへん。
今回は気象庁一元化震源データを使用した。
震源分布図を描く
これは簡単だと思います。
#!/bin/bash
gmt begin foo png
gmt basemap -JM12 -R132/135/32/34 -Bafg -BWSNE
gmt makecpt -Cgeo -T-8000/8000/200 -Z
gmt grdcut @earth_relief_03s -R132/135/32/34 -Gdem.nc
gmt grdgradient dem.nc -Ggrad.grd -A45 -Ne0.8
gmt grdimage dem.nc -Igrad.grd -C
gmt coast -Df -W0.25 -LJBR+jTR+o0/1+c31+w200+f
gmt plot hypo.txt -Sc0.1 -C -W0.25
gmt colorbar -DJBR+o2/0+w-5/0.2 -Baf
gmt end
この結果が、
となる。
この断面図を描いてみよう。
震源断面図を描く
-X と -Yについて
GMTの-X・-Yオプションについて説明しています。
まず、震源断面図のみを描いてみよう。
横軸は経度、縦軸には深さを取る。深さは下に正を取ることに注意して、
#!/bin/bash
gmt begin danmen png
gmt basemap -JX12/-12 -R132/135/0/100 -Bxafg+l"longitude" -Byafg+l"depth" -BWSne
gmt makecpt -Cseis -T0/100/1 -Z
awk '{print $1,$3,$3}' hypo.txt | gmt plot -Sc0.1 -W0.01 -C
gmt colorbar -DJBR+jBL+o2/0+w-5/0.2 -Baf
gmt end
とすると、
となる。
最後にこの2枚の図を合体させればよい。震源分布図を -Yを用いて紙面の上の方に描くようにすること。
(こっそり地図のスケールを変更しました)
#!/bin/bash
gmt begin foo png
gmt basemap -JM12 -R132/135/32/34 -Bafg -BWSNE -Y60
gmt makecpt -Cgeo -T-8000/8000/200 -Z
gmt grdcut @earth_relief_01s -R132/135/32/34 -Gdem.nc
gmt grdgradient dem.nc -Ggrad.grd -A45 -Ne0.8
gmt grdimage dem.nc -Igrad.grd -C
gmt coast -Df -W0.25 -LJBR+jTR+o0/1+c31+w100+f
gmt makecpt -Cseis -T0/100/1 -Z
gmt plot hypo.txt -Sc0.1 -C -W0.25 -:
gmt colorbar -DJBR+jBL+o2/0+w-5/0.2 -Baf
gmt basemap -JX12/-12 -R132/135/0/100 -Bxafg+l"longitude" -Byafg+l"depth" -BWSne -Y-15
awk '{print $1,$3,$3}' hypo.txt | gmt plot -Sc0.1 -W0.01 -C
gmt colorbar -DJBR+jBL+o2/0+w-5/0.2 -Baf
gmt end
この結果が、
となる。フィリピン海プレートが沈み込んでいるのが若干見える。
今回描いた断面図はいわゆる東西断面図ですが、南北断面図も描くことができます。
それは次の時にでも説明します。
今回はここまで。
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