HinetPyとは神ツールです。
Hi-netやF-netのデータを簡単に取得することができます。
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本モジュールを使用した場合は以下の出典を行うことをおすすめします。
Dongdong Tian, 2020 , HinetPy: A Python package to request and process seismic waveform data from Hi-net. , doi: 10.5281/zenodo.3885779
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防災科学技術研究所のデータを使用した場合は、出典を明示し謝辞を記すこと。
本記事では国立研究開発法人防災科学技術研究所のHi-netデータを使用しました。記して感謝申し上げます。
https://doi.org/10.17598/NIED.0003
なお、データ取得には防災科学技術研究所ユーザー登録が必要です。
導入方法
#!/bin/bash
python3 -m pip install hinetpy
これだけです。簡単。
使い方(波形データを取得する)
※ コード内の「"username", "password"」はご自身で登録したユーザーネームとパスワードに置き換えてください。
ここでは、高感度地震観測網 Hi-netの地震波データを取得してみます。
データを取得する観測点を設定する
まず、データを取得する観測点を設定します。
Hi-netのダウンロードページにて設定するか、HinetPy上で設定する方法があります。
Hi-netのダウンロードページにて設定する
HinetPy上で設定する
色々方法があります。
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観測点名で指定する
from HinetPy import Client, win32 client = Client("username", "password") client.select_stations('0101', ['N.RBSH', 'N.KKKH'])
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緯度と経度の範囲で設定する
from HinetPy import Client, win32 client = Client("username", "password") client.select_stations('0101', minlatitude=40, maxlatitude=50, minlongitude=140, maxlongitude=150)
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任意の地点から半径○○kmの範囲内の観測点を採用する
from HinetPy import Client, win32 client = Client("username", "password") client.select_stations('0101', latitude=30, longitude=139, minradius=0, maxradius=2)
Hi-netの連続波形データを取得する
たとえば、2020年1月1日0:00から5分間の連続波形データを取得するには、
from HinetPy import Client, win32
client = Client("username", "password")
data, ctable = client.get_continuous_waveform("0101", "202001010000", 5)
とします。
これで実行ディレクトリに波形データとチャンネルデータが保存されているはずです。
使い方(検測値を取得する)
気象庁一元化処理検測値データを取得することができます。
2020年1月1日の気象庁一元化処理検測値データを取得するには、
from HinetPy import Client
client = Client("username", "password")
from datetime import date
startdate = date(2020, 1, 1)
client.get_arrivaltime(startdate, 1)
とします。
これを用いれば最新の気象庁一元化震源データを作成できます。
今回はここまで。
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