震源分布図を描く その1
震源分布図をGMT6で描く方法について説明しています。
前回の続きです。
前回描いた図には何かが足りないことにお気づきですか?
そうです。震源の大きさの凡例がありません。
この図では震源の大きさはマグニチュードに0.1かけた値になっています。
というわけで、今回は震源の大きさの凡例を描きましょう。
凡例を描く
gmt legendの使い方
GMTのlegendモジュールについて説明しています。
今回は記号の凡例なので、従来の方法で描く必要があります。
#!/bin/bash
gmt begin hypo png
gmt basemap -JM12 -R120/150/20/50 -Bafg -BWSNE
gmt makecpt -Cgeo -T-8000/8000/200 -Z
gmt grdcut @earth_relief_15s -R120/150/20/50 -Gdem.nc
gmt grdgradient dem.nc -Ggrad.grd -A45 -Ne0.8
gmt grdimage dem.nc -Igrad.grd -C
gmt coast -Df -W0.25 -LJBR+jTR+o0/1+c20+w500+f
gmt makecpt -Cseis -T0/200/1 -Z
awk '{print $2,$1,$3,$4*0.1}' "hypo.txt" | gmt plot -Sc -W0.25 -C
gmt colorbar -DJBR+jBL+o2/0+w-5/0.2 -C -Baf+l"depth"
gmt legend -DJTL+jTL+o0.2c -F+p2p,black+gwhite << END
N 1
S 0.3 c 0.1 red 0.5p,black 0.8 M1
G 0.25
S 0.3 c 0.2 red 0.5p,black 0.8 M2
G 0.25
S 0.3 c 0.3 red 0.5p,black 0.8 M3
G 0.25
S 0.3 c 0.4 red 0.5p,black 0.8 M4
G 0.25
S 0.3 c 0.5 red 0.5p,black 0.8 M5
G 0.25
S 0.3 c 0.6 red 0.5p,black 0.8 M6
G 0.25
S 0.3 c 0.7 red 0.5p,black 0.8 M7
END
gmt end
この結果が、
となります。
訳が分かりませんが、見ていきましょう。
gmt legend
凡例を描く際のコマンドの復習です。
記号 | 説明 |
---|---|
N | 段組みの設定。 2段組以上にする場合はlegendの「+w」を指定する必要がある。 |
S | 記号。 S [書き始める位置] [記号の種類] [記号の大きさ] [塗りつぶす色] [太さ,色] [記号とテキストの間隔] [テキスト] |
B | 水平のカラーバー。 |
D | 区切り水平線 |
L | ラベル。 「-j」オプションで書く場所を指定できる。 |
G | 空白。 長さを指定すること。 |
すなわち、
N 1
S 0.3 c 0.1 red 0.5p,black 0.8 M1
G 0.25
S 0.3 c 0.2 red 0.5p,black 0.8 M2
G 0.25
S 0.3 c 0.3 red 0.5p,black 0.8 M3
G 0.25
S 0.3 c 0.4 red 0.5p,black 0.8 M4
G 0.25
S 0.3 c 0.5 red 0.5p,black 0.8 M5
G 0.25
S 0.3 c 0.6 red 0.5p,black 0.8 M6
G 0.25
S 0.3 c 0.7 red 0.5p,black 0.8 M7
とは、
1段組で
左から0.3cmの所に直径0.1cmの赤色の円を描いて、その0.8cm右に0.5ポイントの黒文字で「M1」と書く。
0.25cmの空白行を置く。
左から0.3cmの所に直径0.2cmの…(以下省略)
という意味になります。理解できましたか?
legend は複雑なモジュールですが、沢山描いて慣れていってください。
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